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2022-02-09

【詳しく解説】がんの免疫細胞療法とは?

がんを治療する方法は、いろいろとありますが、副作用が辛そうというイメージはありませんか?

最近では、従来の抗がん剤などによる強い副作用がないと注目されている「免疫細胞療法」という治療法がございます。ここでは、「がんの免疫細胞療法」について、ご紹介いたしますので、良ければご参考になさってください。

【「がんの免疫細胞療法」とは?】

「免疫療法」とは、細菌などの異物が体に入るのを防いだり、排除して体を守る「免疫」の力を利用して、病気を治療する方法です。

「免疫療法」は、いろいろな種類がありますが、免疫細胞を莫大に増やし、強化して、再び体に戻すことで、がんを攻撃したり、抑え込もうとする治療が「がんの免疫細胞療法」です。三大治療法である「手術」、「抗がん剤」、「放射線治療」に次ぐ、第四の治療法と言われています。もともと自分自身の体の中にある免疫細胞を用いるため、三大治療法のような副作用が少ないと注目されています。また、基本的に採血と点滴、または注射による投与治療になるため、通院でできるのが特徴です。

【「がんの免疫細胞療法」の種類は?】

「がんの免疫細胞療法」にも、さまざまな種類がありますが、そのなかでも自分自身の細胞を増殖・活性化させる治療法を3つ、ご紹介します。

[活性NK細胞療法]

血液中にある白血球の成分の1つのリンパ球である「ナチュラルキラー(NK)細胞」を利用した治療法です。「ナチュラルキラー細胞」は攻撃力が強く、がん細胞を狙い撃ってくれます。採血して増殖・活性化させ点滴を行うだけでの簡単な治療法です。ほとんどのがん患者さんまたがん予防の方へ適用可能で、安心・安全な治療です。

[新樹状細胞ワクチン療法]

がん細胞を攻撃するように他の細胞に働きかける役割をもつ「樹状細胞」を用いた、最先端のがん治療法になります。がんを攻撃する活性T細胞療法と併用します。従来の「樹状細胞ワクチン療法」はアフェレーシスという装置で、数時間かけて血液から単球を取り出して培養する方法が主流でしたが、当院の「新樹状細胞ワクチン療法」では数分の採血で培養が可能です。

[活性T細胞療法]

リンパ球である「T細胞」を利用した治療法です。採血して増殖・活性化させ点滴を行うだけでの簡単な治療法です。「T細胞」は、免疫細胞の中でも一番多く、がんを攻撃します。ほとんどのがん患者さんまたがん予防の方へ適用可能で、安心・安全な治療です。

 

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